温泉成分、禁忌症、適応症及び入浴上の注意

1.源泉名

  • 源泉名・・・・・・・・・・清河寺温泉
  • 湧出量・・・・・・・・・・230L/min(掘削・動力揚湯)
  • 泉 温・・・・・・・・・・38.1℃(調査時における気温19℃)
  • 源泉所在地・・・・・・・・埼玉県さいたま市西区大字清河寺683-4

2.泉質

  • ナトリウム一塩化物温泉 (拡張性・弱アルカリ性・温泉)
  • PH値・・・・・・・・・・・7.9

3.利用場所における源泉の温度

  • 生源泉湯37.5℃/源泉あつ湯43℃/桧湯40℃
  • 源泉岩風呂・寝湯・寝ころび湯・足湯・壷湯41℃

4.温泉の成分(試料1キログラム中の成分・分量及び組成)

(イ)陽イオン
成分 ミリグラム(mg) ミリグラム(mval) ミリバル%(mval%)
ナトリウムイオン(Na+) 1353 58.85 92.21
カリウムイオン(K+) 10.4 0.27 0.42
アンモニウムイオン(NH4+) 2.7 0.15 0.24
マグネシウムイオン(Mg2+) 18.0 1.48 2.32
カルシウムイオン(Ca2+) 60.7 3.03 4.75
アルミニウムイオン(Al3+) 0.2 0.02 0.03
マンガン(Ⅱ)イオン(Mn2+) 0.1 0.00 0.00
鉄(Ⅱ)イオン(Fe2+) 0.6 0.02 0.03
陽イオン 計 1446 63.82 100

 

(ロ)陰イオン
成分 ミリグラム(mg) ミリグラム(mval) ミリバル%(mval%)
フッ素化物イオン(F-) 0.3 0.02 0.03
塩化物イオン(Cl-) 1950 55.00 84.81
臭化物イオン(Br-) 6.8 0.09 0.14
よう化物イオン(I-) 2.7 0.02 0.03
硫化水素イオン(HS-) <0.1 ‐‐‐ ‐‐‐
炭酸水素イオン(HCO3-) 563.8 9.24 14.13
炭酸イオン(CO32-) 1.8 0.06 0.09
陰イオン計 2550 64.85 100

 

(ハ)遊離成分
非解離成分 ミリグラム(mg) ミリモル(mmol)
メタケイ酸(H2SiO3) 36.9 0.47
メタホウ酸(HBO2) 7.9 0.18
非解離成分 計 44.8 0.65

溶存物質計(ガス成分のものを除く) 40104g/kg

 

溶存ガス成分 ミリグラム(mg) ミリモル(mmol)
遊離二酸化炭素(CO2) 5.7 0.13
遊離硫化水素(H2S) 0.1 ‐‐‐
溶存ガス成分 計 5.7 0.13

成分総計 4.109g/kg

(ニ)その他の微量成分(mg)
  1. 総水銀:0.0005未満
  2. 銅:0.05未満
  3. 鉛:0.05未満
  4. 総ヒ素:0.005未満
  5. 亜鉛:0.01未満
  6. カドミウム:0.01未満

5.浴用の禁忌症

【一般的禁忌症】
病気の活動期(特に熱のあるとき)・活動性の結核、進行した悪性腫瘍又は高度の貧血など身体衰弱の著しい場合、少し動くと息苦しくなうような重い心臓又は肺の病気、むくみのあるような重い腎臓の病気、消化管出血、目に見える出血があるとき、慢性の病気の急性増悪期。

【泉質別禁忌症】
該当項目なし。

6.浴用の適応症

【一般的適応症】
筋肉若しくは関節の慢性的な痛み又はこわばり(関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、神経痛、五十肩、打撲、捻挫などの慢性期)、運動麻痺における筋肉のこわばり、胃腸機能の低下(胃がもたれる、腸にガスがたまるなど)、軽症高血圧、耐糖能異常(糖尿病)、軽い高コレストロール血症、軽い喘息又は肺気種、痔の痛み、自律神経不安定症、ストレスによる諸症状(睡眠障害など)、病後回復期、疲労回復、健康増進。

【泉質別適応症】
きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症。

7.浴用の方法および注意

  • (1)温泉療養を始める場合は、最初の数日の入浴回数を1日当り1回程度とすること。その後は1日当り2回ないし3回までとすること。
  • (2)温泉療養のための必要期間は、概ね2ないし3週間を適当とすること。
  • (3)温泉療養開始後概ね3日ないし1週間前後に湯あたり(湯さわり又は浴場反応)が現れることがある。「湯あたり」の間は、入浴回数を減じまたは入浴を中止し、湯あたり症状の回復を待つこと。
  • (4)以上のほか、入浴には次の諸点について注意すること。

 

  • ア.入浴時間は入浴温度により異なるが、初めは3分ないし10分程度とし、慣れるにしたがって延長してもよい。
  • イ.入浴中は運動浴の場合は別として一般には安静を守る。
  • ウ.入浴後は身体に付着した温泉成分を水で洗い流さない(湯ただれを起こしやすい人は逆に浴後真水で身体を洗うか、温泉成分を拭き取るのがよい)。
  • エ.入浴後は湯冷めに注意して一定時間の安静を守る。
  • オ.次の疾患については原則として高温浴(42℃以上)を禁忌とする。
    (イ)高度の動脈硬化症  (ロ)高血圧症  (ハ)心臓病
  • カ.熱い温泉に急に入るとめまい等を起こすことがあるので十分注意する。
  • キ.食事の直前・直後の入浴は避けることが望ましい。
  • ク.飲酒しての入浴は特に注意する。

8.分析年月日

平成21年12月14日

9.登録分析機関の名称・登録番号

財団法人中央温泉研究所
14健地衛第1号

10.分析者

財団法人中央温泉研究所

11.各浴槽の温泉利用詳細

  • (1)生源泉湯・・・・加温、循環ろ過、塩素消毒はしていません。
  • (2)源泉あつ湯・源泉岩風呂・寝湯・寝ころび湯・足湯・壷湯・・・・加温しています。循環ろ過・塩素消毒はしていません。
  • (3)桧湯・・・・・・加温、循環ろ過、消毒消毒しています。

【理由】
加温…入浴に適した温度に保つため加温しています。
循環ろ過…衛生管理のため循環ろ過装置を使用しています。
塩素消毒…衛生管理のため塩素系薬剤を使用しています。